公正取引委員会の報告書の公表を受けて

2018年3月15日、以下の意見を提出しました。

今回の【公正取引委員会 競争政策研究センター(CPRC)人材と競争政策に関する検討会 報告書】の公表を受けまして、SMAPORTの代表として、以下のよう考えます。

まずは、公正取引委員会の有識者会議の構成員や事務局の皆様に感謝いたします。
本報告書の公表を受けて、『忖度無しに』取り上げている報道も見受けられました。

今後、公正取引委員会の皆様には、今回のヒアリングに続き、時には捜査権も動員した、芸能界の闇や裏側も含めた実態の調査をお願いしたいと思います。
その為には、公益通報者保護制度を活用した窓口などを設けて頂きたく思います。

調査の結果で、芸能事務所などが法令違反の場合や恐れがある場合は、その事実を広く公表する事を希望します。

芸能人の移籍等に関して、テレビ局等が芸能事務所との関係で『忖度』した結果、移籍後の芸能人を出演させない、取材しない等の行為は、独禁法の基本精神である、その優越的地位の濫用を禁じている【メーカーと小売業者、百貨店と納入業者】等と同様であることは、国民から見ると明白であり、明らかな不公正な取引、違反行為だと思います。

芸能人の移籍に関して不公正な条件や制約が課せられないよう、また、既に移籍した芸能人を移籍前の事務所が不公正な条件や制約で拘束している場合は、それを是正するように、公正取引委員会の指導や監督をお願いしたいと思います。

最後に、公正取引委員会におかれましては、この明白な不公正な取引、違反行為を絶滅させて頂きたく思います。

公正取引委員会CPRC報告書・意見募集

音事協(芸能事務所などの団体)の動き(統一契約書の見直しなどに着手)

▶「独占禁止法をめぐる芸能界の諸問題」(公正取引委員会の有識者会議に先立って行われた公取内部の講演会資料)には、最近の芸能界で起きた事件としてSMAPの記載もありました。